銅仁 どうじん 地区 Tongren

銅仁地区

銅仁地区Tongren

銅仁地区は貴州省の北東部に位置しています。「貴州北東部の入り口」と呼ばれ、面積は1万8,000㎢、人口は400万です。
その人口の内の約68%がトゥチャ族やミャオ族、トン族などの少数民族です。
銅仁地区は観光資源が大変豊富で、梵浄山、烏江、錦江、カルスト地形による鍾乳洞、温泉、観光村、民族文化村など代表的な見所が数十ヵ所もあります。
とりわけ武陵山脈の主峰梵浄山は国家クラスの自然保護区、国連「人と生物圏」保護ネットのひとつであり、それに加えて彌勒菩薩が修業した仏教の聖地としても有名です。

主要な名所

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世界自然遺産 梵浄山

江口県、印江県、松桃県、の県境に位置し、総面積567㎢を誇る国家クラスの自然保護区です。
ハンカチノキ、サルスベリ、ユリノキ、貴州キンシコウ、オオサンショウウオなどの国家保護動植物の中でも希少とされる生態が数多く見られることから、「生態大国」や「動植物遺伝子バンク」とも呼ばれています。
梵浄山の見どころとして幾重にも連なり合う山々、高所から流れ落ちる滝、縦横に流れる渓流、全体の95%を覆う森林などが挙げられ、地球の同一緯度上において唯一の原始植生が完全な形で残っている場所です。
また梵浄山は彌勒菩薩修業した仏教の聖地でもあり、皇庵が4ヵ所、大覚庵が48ヵ所存在したと言われています。代表的な寺院に護国禅寺、鎮国寺などがあります。

石阡温泉

石阡県南部を流れる竜川河の東岸にあります。
明の万暦三十四年(1606年)に造られました。
主な建築物である長廊、民塘、官塘と女塘が東向きに並び、温泉を中心として一つの温泉郡を形成しています。現在に至るまで高温のミネラル温泉が14ヵ所で発見されています。
石阡温泉のミネラルウォーターは国指定のセレン指標を満たしています。
また、この温泉では入浴することが可能です。ラドンなど健康面に効果のある元素が多く含まれ、皮膚病、リュウマチ、関節炎の治療に有効とされています。

尭上コーラオ族文化村

石阡県平坪山郷仏頂上の麓にある包渓河岸に点在しています。
昔ながらの民家や風雨橋、祠堂などコーラオ族の建物が今でも残り、素朴な民族風情を肌で感じることができます。
コーラオ毛竜、敬雀祭り、儺堂戯、人形芝居、薅草鑼鼓、攔路歌など民族独自の文化は古くから伝わる魅力に包まれています。中でも、敬雀祭りは生活の豊かさ、五穀豊穣を祈る祭祀で、村人は艶やかな衣装に身を包み、「長号」(トロンボーンに似た古代の楽器)やチャルメラを吹き、山歌を歌い、儺堂戯を演じ大変な盛り上がりをみせます。

九竜洞

銅仁市南東の漾頭鎮、錦江南岸の大峡谷に広がる国家クラスの景勝地です。
九竜洞はカルスト地形の鐘乳洞で、広大な洞内では迫力満点の庵石筍や石柱、石滝など多彩な姿が見学できます。主洞の天を突きぬけるかのような柱は高さ39.8m、柱体には9体の石竜が巻きつき、実に壮観で躍動感に満ち溢れています。 林立した山々、奥深い渓谷、美しい鐘乳洞、くねくねと続く秀麗な錦江の(漾頭)ダム地区もあれば、考古学的価値の高い新石器時代の原始人文化遺跡もあり、観光として見学するだけでなく、科学者の研究対象となる地域でもあります。

烏江山峡

烏蒙山脈に水源を発し、石阡県、思南県、印江県、徳江県、沿河県の5県を経由し、そのうちの沿河県内の烏江山峡が省クラスの景勝地に指定されています。
南北に渡って巫石峡、黎芝峡、銀童峡、土坨峡、王坨峡の五つの峡谷からなり、谷は奥深く、急な流れが特徴です。
訪れる度に景色は変わり、どの景色も神秘に満ち溢れ絵屏風を想像させることから「烏江の画廊」、「烏江百里の画廊」とも表現されます。
遊覧船による百里画廊の見学では5つの峡谷を順に眺め、烏江の険しさと両岸の美しい自然を楽しむことができます。その後、車で名所旧跡を見学し、トゥチャ族の文化に触れるのもお勧めの楽しみ方です。
川沿いの明代の淇灘古鎮や譙家鎮白石土地湾にある黔東特区革命委員会跡巡りコースも内容に富んでいます。
このほかにも摩崖石刻や淇灘、封火桶子、万寿宮、観音堂、吊脚楼、民風民俗、赤色旧跡などがあり、まさに見どころの宝庫です。

錦江

錦江は梵浄山に水源を発し、江口県を経由した後、西から東へと銅仁市を横断します。
上流の大江と小江は市街地を3つに区分し、「S」字形のように市内をくねくねと回りながら東、長江と流れ込んでいます。武陵に小蘇州、錦江の12景、錦江公園、水晶閣などの自然景観と人文景観の一つひとつが真珠のように錦江の両側に嵌め込まれているような光景が魅力的です。
「清水出芙蓉、天然去彫飾」(水面に顔を出して咲いたばかりの芙蓉の花のように飾り気のない自然の美しさ)を感じさせる画廊は5㎞にわたって続きます。

万山

かつては大万山と呼ばれた万山では朱砂や水銀が豊富に産出されることから、「水銀の都」と称されています。万山国家鉱山公園には数千年来、水銀の採掘と精錬によって残された仙人洞、大小洞、黒洞子などの興業遺跡や、何層も重なり合う、長さ970㎞もの地下坑道があり、非常に規模が大きく、世界でも希少な観光資源です。2006年には仙人洞などの水銀鉱山遺跡が全国重要文化保護財と国家鉱山公園に指定されました。

団竜トゥチャ族民族村

印江県から東へ34㎞離れた梵浄山西麓に点在し、原始的な自然生態と民族風習が融合した風光明媚な村です。
質朴さを感じさせる「橋、水、人」の情景と長い樹齢を誇る貢茶木の様子はまさに、自然そのものの民俗博物館のようでトゥチャ族の風情をそのまま映し出しています。トウチャ族伝統の木造住宅に一泊して、舞踊や山歌、民俗風情を堪能するのも楽しみ方の一つです。

楓香渓

徳江県東部の楓香渓鎮にあります。
1934年6月、中国労農紅軍第三軍はここで中国革命史上重要な意義を持つ会議を開き、黔東革命根拠地を創立するとともに、土地革命と武装闘争を展開し、政治機関と各級の党と共産主義青年団の組織を復活させる決定を下しました。
現在、楓香渓会説旧跡、楓香渓会議記念碑など28ヵ所革命旧跡が保存され、全国重要文化財に指定されています。

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